「エンジョイベースボール」の本当の意味とは?

こんにちは!ヒーローズ代表・伊藤博一です⚾️
キャリア35年、30,000人以上を指導してきた
トレーナーとして、野球の「動きの調律」
を通じて子どもたちの成長を応援しています!
野球を「たのしく」やるってホンマに?
2023年の夏の甲子園で優勝した
慶應高校(神奈川)の選手や監督さんが
言ってて話題になった
エンジョイベースボール⚾️
っという言葉、あなたも一度は
耳にしたことがあると思うんよね
この言葉が注目されてからというもの
練習の現場や試合会場で、
「野球は楽しもう!」「楽しくやろうぜ!」
なんていう声が、ほんまに増えたように感じます
じゃけど「楽しい」を推し進めている
チームに入っている人の中には、
試合で勝ちたいんじゃけど・・・
夢に向かって上手くなりたいんじゃけど・・・
こんなにラクでホンマに
いいんじゃろうか???
なんて考えた人もおるんじゃ
ないんだろうか?
僕にはその「楽しむ」という言葉の意味を
ちょっと履き違えてる人も
多いんじゃないかなぁって感じてるんよ
「たのしむ」にも、いろんなとらえ方がある
実は「たのしむ」と一言でいっても
使う漢字やその背景には
いくつもの意味があるんよ
僕が調べただけでも7つあった
くらいじゃから、ほんとは
もっとあるんじゃろうね
たとえば、
- 「野球で勝ちたい」
- 「もっと上手くなりたい」
そういう強い気持ちを持って
取り組む人にふさわしい“たのしむ”は——
愉しむ
この漢字です!!
この「愉しむ」は、病気が治る過程を
前向きに愉しんだことから転じて
苦しいことや困難なことに打ち勝って
そこから得られる達成感や成長を喜ぶ、
そんな意味が込められとるんよ。
一方でよく使われるこの「楽しむ」は、
元々は「神楽」という神社やなんかで神様に捧げる
音楽を聴いてたのしもうというもの
(「娯しむ」は同じくで、神様に捧げる
踊りを観てたのしもうというもの)
つまりこれは!
野球を観客として見るときの楽しさ——
野球をエンタメとして楽しむ
という意味合いになるんよ
選手にとっての「エンジョイ」は愉しむ
なので、選手にとっての
「エンジョイベースボール」は、
決して「楽しめ楽しめ〜」
みたいなライトな意味ではないんよね
例えば、
たったひとつ負けたら
野球人生の終わりを
突きつけられるような試合に
向かって成長をしていくために、
厳しい練習、プレッシャーのかかる試合、
そういうしんどい場面を乗り越えて
成長していくその過程そのものを愉しむ。
それこそが、本当の
「エンジョイベースボール」
なんじゃと僕は解釈してます!
成長する自分を想像してワクワク
以前に、今日のブログと同じ意味合いの
インスタグラムの動画をあげたときに、
じゃあ、どうせ終わりが来るんだったら
努力なんてしなくて、本当に「楽しんだら」
いいんじゃないんですか??
どうして可愛い小さな子供にしんどい思いを
させないといけないんですか?
ってDMをもらったんじゃけど、
これはマジでアウト
野球人生も人生と同じで、
いつかどこかで必ず終わりが来るよね?
とっても寂しくて儚いことだけど
だからこそ精一杯に努力して
成長していかんといかんのよ!
「どうせ△ぬんだから、人生努力しなくてもいいんだよ」
って自分の子供に言わんじゃろ?
もちろん、野球以外にメインで
全力で頑張るものが他にあって
「野球は娯楽として楽しむ」
こういう考えでやることは
アリだと思うんよね
そうであれば、
そういう人の集まりに加わるか
観てエンジョイしたらいいと思うんよ
野球に限らずスポーツは「死生観」を
擬似体験させてくれるからこそ
人生を歩んでいく上での大きな糧になるのに、
それを努力なしで「楽しむ」だけ
というのは大間違いなんよ😭
ぜひ、みなさんも
成長した自分を想像して
ワクワクしてみてください
そして、毎日の練習や試合を
ただの「楽しい」じゃなく、
「愉しんで」取り組んでみてくださいね〜。