美味しんぼの山岡さんは２５年前からわかっていた。

あなたも子供の頃から
今に至るまでいちどは
「体にええんじゃから
野菜をたくさん食べられぇ」
て言われたことあるじゃろ？
僕もいろ〜んなひとから
 
「やっぱり野菜中心の
生活しなきゃだめですかね」
という感じの質問を
たくさん貰います。
確かにね、ビタミンやミネラルは
あなたの体が効率よく動くのに
とってもとっても必要な栄養素よ。
ところが！
この野菜ちゃんたちに昔ほどの
栄養価がないとわかったらどうする？
これは文部科学省が出している
それぞれの食物の栄養価を記した
「日本食品標準成分表」
というものです。

ここには「いろんな食物の中に含まれる
栄養素が何グラム中何ミリグラム」
と言う具合で書かれてるんです。
例えば1950年に出された初版本
その後、改訂版（1954）、三訂版（1963）
・・・と今は七訂版まで出ています。
これに書いていある食品の栄養価の
歴史を追いかけてみると・・・
悲しくなるような事実が書かれています。
例えば、ほうれん草（生）の欄をみてみると、

100g中に150mgのビタミンCがあるって
表示されてるんだけど、
1982年の四訂版には100g中に65mg！と
半分以下になってしまってます。
2015年の七訂版では、35mg！と
最初の４分の１以下になっています！！！
同じくほうれん草の鉄分は
1950年は100g中に13mg
1982年は100g中に3.7mg
2015年には100g中に2.0mg
おいおい〜、栄養価は６分の１以下！！　
にんじんの中に含まれるビタミンAは
1950年は100g中に13500IU
1982年は100g中に4100IU
2015年には100g中に3300IU
と、やはり４分の１以下！
こんなに差があるんです。
という事は昔ほどのビタミンCを体内に
入れようと思ったらほうれん草で言うと
４倍
食べにゃいかんということですよ！
これは何もほうれん草やニンジンに
限ったことだけではなく、
ほとんどの食物からも言えることなんです！
僕がこれを初めて知ったのは
実は大学生の頃（今から25年前か！？）のこと。
僕の食べ物についてのバイブル
「美味しんぼ」の２２巻に、
このエピソードが紹介されてたんです。

 
どんなものを食べても
腸でどのくらい吸収されているか？
がわからないから
量のコントロールは難しい＝たくさん食べろ！
と言うことと、
今書いた、
最近の食物の質は
落ちてきているということ。
食べた物が消化されて吸収された
後狙った場所に行く確率は天文学的な数字だ！
と言う事を知ってからは
栄養の事ってなかなか
簡単には語れないなと思ってます。
ここに関しては
これからもいろいろ考えていくです！